川辺秀美さんが書いた『カリスマ編集長の「読む技術」』の中で紹介されていた「東京本屋ツアー」を実際にやってみた企画です(※今後、『カリスマ編集長の「読む技術」』は『カリスマ』と略させていただきます)。
プロジェクト中に「アプリ作りたーい、東京行きたーい」とボソッと言ったところ、林先生が「東京に行って見てくれば? そして、世間がどれだけ進んでいるか焦っておいで」と、『カリスマ』を紹介されました。
ということで、茨城っ子の自分が川辺さんの東京本屋ツアーを元に、焦躁を求めて東京へ進出してきた物語を綴ります。
土浦という比較的東京に足を運びやすい環境で生きてきましたが、中学・高校と部活に明け暮れた日々を送っていました。合宿以外では、ほとんど訪れたことのない東京。そこに行くために、出発3日前からルートを確認していました(下のツアールートは『カリスマ』に載っていたものです)。
初めのルートはこういう感じでしたが、よくよく考えると見ず知らずの東京で15件もの本屋を回れるのだろうかと思いました。
「うん。無理だ。」そう直感で感じたので、予定変更。以下のようなルートにしてみました。
林先生のお薦めの本屋を残して少しアレンジを加えてみたので、「これくらいなら回れるだろう」と思っていました。そんな考えがツアー当日にあんなことになるなんて、この時は予想もしていませんでした…。
きたる東京本屋ツアー当日。8時13分土浦発の電車に合わせ7時に起床。この日は天気も良く、玄関のドアを開け、「いい1日になりそうだ」ふと、そんなことを思いながら家を出ました。
東京に遊びに行ったことのなかった自分がこうして、東京進出を試みている。「あぁ、大学生だぁ」と思いながら、都会に近づいて行く景色を 車窓から眺めていました。
日暮里に着いたので、常磐線から山手線へと乗り換え。「山手線だ!」と心の中で、小さくはしゃぐ自分。一歩離れて考えてみると、田舎者だなと思い、しゅん(‘・ω・`)となりました。でも、小さくはしゃいでいました。
ここでちょっとしたトラブルが…。
日暮里で乗り換えたのなら、スタート地点の新宿よりも内回りでは池袋の方が先じゃん!と気づき池袋で降車しました。いきなりのルート変更に動揺しつつ、1人ツアーを敢行しました。
池袋駅にて最初の店舗、リブロ池袋本店へ行こうとしましたが、すぐに見つからず、ジュンク堂池袋本店へ。
「東京の本屋って、こんなに大きいの!?」それが、第一印象でした。本屋が10階建てということに驚いたのです。そうです、やっぱり僕は田舎者なのです。川辺さんの説明によると「平日の午前中にゆっくりと座って読みたい」とのこと。各フロアにはイスが設けられていて、気になる本を座って読める環境が整っていました。「こんなに快適にしたら、本買わないで読んじゃうよ」と思いつつ、各フロアを見て回りました。それぞれのフロアによって本が分類されていて、「置いてある冊数もすごいなぁ」と、しみじみ思いながら歩いているとあることに気がつきました。サインがたくさんある!ということです。あの、中村佑介さん(ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットや「謎解きはディナーのあとで」の表紙を描いた人)のサインもあり、さすが東京と感じました。そうです、やっぱり僕は田舎者…もう、やめときます。もちろんアプリ制作に関わる本も数多くあり、コーナーができていました。いくつか手に取ってパラパラとめくりましたが、「?」で頭がいっぱいになったので、そっと戻してお店を出ました。
ジュンク堂池袋本店のそばにリブロ池袋本店があることに気づき、次はリブロ池袋本店へ向かいました。
「アートな方、お薦めです」と『カリスマ』に書いてあるので、アートやデザインに興味のある僕は、わくわくしながら向かいました。
地下1階で西武百貨店とつながっているリブロ池袋
は、書籍館と別館に分かれている構造になっていました。書籍館にはLIBRO SELECTIONという、リブロ池袋店がお薦めする本が並んでいて、写真集が多く置かれていました。別館には、絵本や童話の児童書コーナー「わむぱむ」がありました。ん?わむぱむってなんだ? それが気になって仕方がなかったリブロ池袋本店でした。(「わむぱむ」を調べてみたら、貝殻ビーズのことでした。北米先住民が通貨や宝飾に使っていた、わむぱむを時代を超えて受け継がれるような大切なものという意味を込めて、このコーナー名にしたらしいです。)
他のコーナーには本にまつわる雑貨を売っていたところがあり、そこが気に入りました。ただ、アートな方にお薦めという理由はわからず、お店を出ました。
続いて新宿へと向かい、まずは紀伊国屋書店本店を訪れました。『カリスマ』曰く、「何といってもキング・オブ・本屋。業界標準なのである」。なるほど、なるほど。確かにここは、すごかったです。なんと、街頭販売?をしていたのです。大声を出し、必死に本の説明をし、チラシをバサバサと配るその姿。僕のイメージにはない本屋の店員さんが、そこにはいました。店内に入って改めて実感。「あぁ、キングだ」そう思いました。KINOナビという、探している本を簡単に検索できる設備はもちろん、本の紹介をするポップにイラストを施し、思わず気になって本を手に取ってしまったり、様々な工夫があちらこちらに。地下1階から8階まで、それぞれの階のフロアスタッフ一押しの本を紹介しているので、同じ紀伊国屋書店本店の中でも、フロアごとに個性があって面白いなと思いました。
次にジュンク堂書店新宿店へ行きました。例の如く、『カリスマ』に見どころを聞いてみると「ラインナップのセンスに脱帽」とのこと。残念ながら、帽子は被っていませんでしたが、脱帽ものでした。ほんとに本の種類が豊富なのです。新宿三越アルコットの中に、あるこちらの店舗。アルコットのホームページによると、「品揃えだけがとりえの愚直な本屋」をモットーにしているみたいです。すごいモットーですね。これをモットーにしているだけあって他の本屋にない本がありました。「ZINE(ジン)」です。ZINEとは簡単に言うと、自分が好きなことを集めて本にしたものです。発行部数が少なく、趣味が詰まった本です。そんなZINEがコーナーになっていました。さすが、品揃えだけがとりえの本屋です。改めて、脱帽です。

続いて、紀伊国屋書店新宿南口店に行く予定でしたが、
予想以上にジュンク堂に長居してしまったので、渋谷へと向かいました。気がつけば日が暮れ始め、足もくたくたに。予定では、まだまだ他の本屋にも行くはずでしたが、歩き疲れたので次の店舗で最後にしました。向かった先はOnly Free Paperです。皆さん、このお店をご存じですか? なんと、お金のいらない本屋なのです! 全国各地のフリーペーパーが集まるこの本屋。ずっと行きたかった本屋にやっと行けました。しかも、訪れた日が移転する2日前とのことで、しっかりと目に焼き付けてきました。(パルコ渋谷の6階に移転しました。)食、旅、ファッション、音楽、アートなど多様なテーマのフリーペーパーが集まっていました。同じものを取らなければどれを持ち帰ってもよいということだったので、持参した袋いっぱいに全国から集まったフリーペーパーを遠慮なくいただいてきました。自分もフリーペーパーを作る活動をしているので、どの冊子も刺激になりました。
という感じで東京本屋ツアーは終了しました。当初の目的は、アプリ制作の本を見たり、進んだ世間を実感しにいくということでしたが、ただただ東京という地に驚き、iPhoneなしではツアーができなかったなと実感する一日となりました。
今回、東京進出へのきっかけを与えていただいた林先生、その手を離さずナビをしてくれたiPhoneに感謝をして幕を閉じたいと思います。
行った本屋のHPを載せておきます。
ジュンク堂池袋本店 → http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-ikebukuro.html
リブロ池袋本店 → http://www.libro.jp/
紀伊国屋書店本店 → http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-Main-Store/
ジュンク堂書店新宿店 → http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-shinjuku.html
Only Free Paper → http://onlyfreepaper.com/